こんばんは。さすがに今夜は拳振るえる、中年デュマです。
同一労働同一賃金をめぐる判決、続々と出ましたね。
そして、ネットではいろんな意見、飛び交ってますね…。
バイトなんだから(出なくて)当たり前だろ!!
だったら正社員になればいいじゃん。
そもそもバイトにそこまで仕事させんなよ。
これでバイトにボーナスとか退職金出す必要なくなった。
正規・非正規の溝はもう埋まらない。
等々…。
それぞれのポジションで、見え方はことなるでしょう。
なにせ最高裁判決ですからね。
日本の司法制度では、基本、これで終わりです。
ここで決まれば、判例法理として、実務的にも影響は及びます。
当然、来年のシャロ勉でも、取り上げられるでしょうね…w
これで非正規雇用者への退職金と賞与については、
ほぼ、方向性が決まったといえるでしょう。
旧労契法20条(不合理な労働条件の禁止)における争いとはいえ、
移った先のパートタイム労働法で争ったとしても、
同じ結果になるんでしょうね…。
私的には、ようやく非正規雇用の方にも、
手当やボーナス等、出していこうよ…的な空気も感じられたので、
残念というか、がっかりというか、
あ、やっぱり雇用形態は階級だったのか。
というのを、この判例で実感しました。
※とはいえ、小さな会社だと、正規も非正規も関係なく、
簡単にクビきられるし、賃下げされるし、
お賃金上がらないし、残業代割賃になってないし、
ボーナスも出ない…
ぶっちゃけ、法律論とか制度云々はどうでもよくて、
ボーナスって、頑張った人とか成果出した人に対して出るんじゃないの?
退職金って、功労報償なんでしょ?
だったら、雇用形態関係なく出しなさいよ…。
今回の判決、喜んでいるのは経営者だけでなく、
(一部の)正社員も、でしょうね…。
あくまで判決は、今回の訴訟に出されたもの、ですが、
個別の内容なんぞを考慮する経営者、いるんですかね…。
こういう流れを見ていれば、むしろ今、
正社員で横の移動(つまりは転職)が容易にできない、
(特に私のような)中年リーマンは、
この先、不合理で不条理な扱いを受けようとも、
ますます耐え忍んで会社にしがみつく。
という流れになるのではないでしょうか。
パワハラ、退職勧奨、メンタル不調、その末に…
というのは、考えすぎでしょうか。
政府がぶっちゃけた同一労働同一賃金とか、
ただの名前だけで、まったく実態と実現性を伴ってないのは、
労使共に感じているはず。
均衡待遇とか均等待遇とか、
普通に聞いてもナニソレリカイデキンって話だし。
欧米のようにジョブ(職務)ではなく、
所属する会社の中でしか通用しない能力ばかり鍛えてきた、
ニッポンの雇用事情。
最近読んだ本(日本の雇用、小熊英二、講談社、2019)によれば、
どうも5、60年くらい前には、欧米型の雇用スタイルを
目指した時期があったそうです。
ただ、それに反対したのは、経営者と、官僚だったそうですが…。
ホント、中年になって、横の移動が難しい…と感じています。
ちなみに周囲(リアル)で話を聞くと、
この話題すら知らない、という所でした。
まぁ、私もシャロにならなければ、
まったく知らなかったでしょうけど…。
これが、今のニッポンの、働く人の現状です。
今日は、毒しかでませんな。
それでは、おやすみなさい。