こんばんは。中年デュマです。
判決、出そろいましたね。
今日は手当についてでしたが…。
恐らく、大方予想通りだったのではないかな、と。
ネットのコメントも、そんな感じを受けました。
本丸部分(賃金、賞与、退職金)といった、
正社員利権の絡む部分については、
正直企業側に影響がでかすぎるので不合理ではない、と。
手当については、見た目にもわかりやすいものが多いので、
不合理である、との判断。
シャロ勉でおなじみの、長澤運輸事件は高齢者再雇用でしたが、
これも、手当(しかも精勤手当という分かりやすいもの)については、
不合理である、と判断していましたね。
しかし、先日の判決では、退職金等についての差は
不合理ではない、とは言っていますが…。
合理的である、とは言ってないんですよねw
言葉のマジック。
場合によっては、不合理だと判断される可能性はある。
ただし、裁判で争えば…ということですが。
そんなわけで、今後は正社員向けの手当が、
ばんばん見直し、または廃止になっていくことでしょう。
コロナで業績が云々、雇用を守るため…なんて話をした上で、
不利益変更していくんでしょうか。
ただ、私、どうも家族手当っていうのは、
雇用形態とか関係なく、おかしいだろ…と思っています。
国が少子高齢化の施策として、出生率を上げるという大目的のために、
子ども手当を出す、というのは、まぁ分かります。
が、平成から令和にもなって、
企業が、結婚している人や、子どもがいる人に対してだけ手当を出す、
というのが、よくわかりません。
企業は、労働保険の中で「子ども・子育て拠出金」として、
すでに払ってるんですよ???
(シャロ勉で覚えましたよね、徴収率とか負担割合w)
まぁ、その当時は、生活保障という経緯で導入されたんでしょうけど。
むしろ家族手当より、男子に育休とらせなさいww
とまぁ、とりあえず一式、判例がそろったところで…。
我々が本当に考えていかなきゃならないのは、
同一労働同一賃金って、ホントはどういうもんなの?
という所であり、
その一番の目的は、次世代のための労働環境なわけです。
同じ会社でムダに定年まで勤め上げる必要がない。
ちゃんとスキルをもって横移動ができる。
企業をまたいでの職種ごとの最低賃金ルール。
そして能力がある人間は、ちゃんと上のクラスに上がれる。
それを望まない人も、今の職種を貫いて、そこそこ生きていける。
できれば、私も横移動がしたいです(切実)www
* * *
そんな中、私としては期待していない現在の内閣ですが、
こんなニュースを今日、目にしました。
デービッド・アトキンソン氏が成長戦略会議、
とやらに起用されたそうです。
氏の本は何冊か読みました。けっこう、私の好きな論調です。
私も、中小企業保護の政策には疑問を感じています。
※社労士的にはアウトな発言ですねこれ。
いや、私が中小企業に対して偏見しかもっていない、
というのが大きいでしょうかww
テレビや雑誌では、マトモそうな中小の経営者の方、
いっぱいお見掛けしているのですが…。
この偏見の理由は簡単です。
私は何度か転職をしてきました。
が、残念ながら、マトモ立派な経営者を、
見たことがありません!!!
人としては、別に嫌いとかはないんですけど。
経営者としてみた時、どうなのよ…ということです。
※世の中で立派といわれるような経営者の会社に、
入社できるようなスペックじゃないだけ、とも言えますがww
オレがルール。責任は従業員に。
クビは切り放題、待遇は下げ放題。
会社の財布が自分たちの財布と直結。
税金払うの嫌がから常に赤字決算。
経営のビジョンとか、そんなものも無い…等々。
確かに、中小企業が減ると、雇用の受け皿は減ります。
しかし、敢えていうなら…
大した価値を生まず、搾取の上澄みで暮らしているような経営者、
そしてそんな会社ばかりを手厚く保護して、何か意味があるのでしょうか。
ただ、そういう風になっていくなら、経営者だけでなく、
労働者も、今までみたいに流されるだけでなく、
自分で積極手に学んだり、挑戦する姿勢は必要になります。
とはいえ、規模が大きくなったらなったで、
もっとド派手でスケールのデカい搾取やらが横行するんでしょうけどw
いやはや、政策は難しいですな…。
今まで中小企業を優遇してきた政府が、
どういう風に進んでいくのか。あるいは、何も変わらないのか…。
ここにきて、楽しみができました。
なんだか、労働組合とか赤い政党みたいな、
そういう論調になってしまいましたね…。
でも、なんでもかんでも労働者側、というわけではないです。
実際、会社では、何を言っても体制派に見られてしまう、
名ばかり管理職ですから…残念www(古い)
それでは、おやすみなさい。