こんばんは。職探しもマトモに進んでいない、中年デュマです。
印刷業界でDTP、特に出力まで関わることのある方なら、
イラレ(Illustrator)のホワイトオーバープリント、と聞けば、
ああ、アレとかコレね…とうなずかれることでしょう。
そして、これから話す話題について、すでにご存じの方もおられるかと思います。
CC2020で、「白のオーバープリントを出力時に解除する設定がキャンセルされる」
という、とんでもないバグが発覚しました。
どうやら先日(3/12)にAdobe側でも認知されたようですが、
残念ながら今日、その被害をモロにくらってしまいました…。
だいたい、ホワイトインク(特色)を使わない限りは、
白って紙白だし、そこにオーバープリントとかワケわかんね…。
透明効果という悪夢がイラレ9から実装されてから、
残念ながらDTPでの悲しい事例として、語られてきたわけです。
とはいえ白にオーバープリントを意図的に行うことなんて、ほぼないと思います。
恐らくは、「墨100にはオーバープリント」とチェックつけていたら、
途中で白抜きに変更。
けれど属性ウィンドウのアラートにも気が付かず進行。
というパターンが多いのでは。
今でこそ、X4での出力ではRIPでの強制ブラックオーバープリントはやめましょう、なんて言われていますが、現場レベルでは、今でもRIPでも強制ブラックオーバープリント、使っている所の方が多いのでは…と思いますけど。
ちなみに私は大好きです、強制ブラックオーバープリント。だって、イラレだと、ちゃんとブラックオーバープリントにしてないことの方が多いんですもん。ムリ。ちなみにPDFワークフロー(あPPE)では、旧来のBKOPとかPSOPではなく、原則ノセ情報(オーバープリントのことね)はそのまま処理されますんで、デザイナーさんは特にご注意を。
ホント、多くの戦友が、このホワイトオーバープリントの罠で、散っていきました…。
RIP側にも、プリフライト等で白のオーバープリントを無視する設定はありましたが、残念ながら完璧ではなく。
グループ化された、複数のオブジェクトに対して掛けられていた「隠れホワイトオーバープリント」などには、残念ながら効果なしのこともあり。
CS3にはホワイトオーバープリントが使われているとアラートが出る無料プラグインもありましたけど、さすがに今時、イラレCS3は使わないし。
面倒なんで雑ではありますが、全選択してチェック、解除、なんてことをしていましたが、うまく外れないこともあり。
それがCC(バージョン失念しましたけど…)から、出力の際に白のオーバープリントを削除する、という項目が追加されて歓喜したものです。
しかもデフォルトでチェックがついているという神仕様!!!!
これでついに、この問題にも終止符が…と思っていた今日この頃。
まさかまさかの、マサカリ担いだキンタロス、ですよ。
なんでも新しいものにした後は、気を付けなければいけませんね。
しかもCC2020から、aiの保存形式が変わっている(CC互換ではなく、あえてCC2020になっている)時点で、内部処理が違うのかな…などと警戒はしていましたが。
私もすっかり油断していましたよ。久しぶりに、興奮しましたww
ちなみにこの現象、
環境設定にある「バックグラウンドで書き出し」「バックグラウンドで保存」のチェックを外すことで、回避可能です。
いや、すんません、普段CS6使いなので、イラレにもバックグラウンドタスク処理あるの、知りませんでしたwwwwww
致命的なヤツなので、すぐにバグフィックスされたアプデが出回ると思います。
思い当たる方、直ちに処置しといたほうがいいです。
このバックグラウンドタスク、InDesignでも悪さします。
PDFを書き出した時、画像が抜け落ちたりします。
一見便利ですが、私はバックグランドタスクは切っています。
(残念ながら、特殊な呪文をかけないと、バックグラウンドタスクは解除できません)
とにかく、あの進捗バーがないと落ち着かないし信用できんのですよ、中年DTPオペ(オールドタイプ)は!!
あの一向に進まない保存バーを放置して、一服にいく、そんな深夜残業…
という日々、ありましたねー、OS9の頃は。
このあたりのことを語りだすと、中年が集まってドラクエとかFFの話題するレベルで止まらなくなるので、今日のところはこの辺で。
それでは、おやすみなさい。